
FANATEC APP
2025年3月、FANATEC APP というアプリがリリースされました。
これまでFANATEC製品の設定やファームウェアの更新は Fanatec Control Panel と、FanaLab というアプリで行ってきたのですが、ふたつが統合されてより分かりやすいインターフェイスになりました。
そして、GT DD EXTREME の ステアリングにあるLEDリング が、GT7に接続すると設定した通りの色で表示されるようになりました!
せっかくのポリフォニーデジタルとFANATECの共同開発であった製品なのに、象徴的なこのLEDリングの色が保存できないなんて…と思っていたのですが、2025年8月の ClubSport DD+ ファームウェア更新(v2.6.1.5) で保存仕様が改善されたのかもしれません。
そこで、今回は FANATEC APP での GT DD EXTREME の設定方法を解説します!
FANATEC APPの入手・インストール
FANATEC APP をこちらからダウンロードします。
Fanatec App
これまで Fanatec Control Panel と、FanaLab をインストールしていた場合、アンインストールしてください。
FANATEC APP をインストールして起動します。インストールして最初は、ここをこうして設定する…といったガイドが表示されます。ああ、そこでそれ設定するのね。と軽く流しましょう。
GT DD EXTREME を USBでPCに接続し、電源を入れ、電源スイッチの色を赤色の PCモード にします。すると、FANATEC APP の左側に接続されている機器が表示されます。

ファームウェアの更新
FANATEC APPの右上にあるこのアイコンを押して、ファームウェアの更新をしましょう。
※ペダルがUSB接続可能なモデルはアップデート時にRJ12ケーブルを外すこと。ペダルのアップデートはペダルのUSB単独接続で行うこと。

これまでとお馴染みのファームェアアップデートのウィンドウが開きます。UPDATEボタン を押して、ファームウェアの更新をします。

なぜか、これだけアップデートできないな、というハードウェアがある場合、右上の Manual Firmware Update / Device Recovery にチェックを入れると、各ハードウェアごとに手動でアップデートするモードになります。こちらでアップデートできる場合があります。

設定:ホイール
左側の一覧から WHEEL BASE を選択して設定しましょう。TUNINGタブ で設定して行きます。
Tuning Mode: をON、Advanced にします。その右が SETUP1 となっているのを確認しておいてください。

FANATECのフォーラムで robertino cinque氏 がポストした推奨値を参考にします。
SETTING CLUBSPORT DD+ EXTREME ON GT7
https://forum.fanatec.com/topic/13256-setting-clubsport-dd-extreme-on-gt7/
最新の情報と照らし合わせ、不必要な項目・増えた項目があるので、以下のように設定しました。

[SEN] | AUTO | ステアリング回転角の自動調整 | 対応 | 車種ごとに自動制御するためAUTOが推奨。 |
[FFB] | 60% | モーター出力の最大強度 | 対応 | FFB信号を物理的に出力する基本項目。 |
[FUL] | OFF | FullForce(高周波FFB)の強度 | 非対応 | 現在この信号を送出しないため。 |
[NDP] | 34% | ステアリングの動きに対する抵抗感 | 対応 | FFBを補完する物理的ダンパー。好みに応じて調整可。 |
[NFR] | OFF | 回転時の摩擦感(路面抵抗の再現) | 対応 | OFFを推奨されることが多い。 |
[NIN] | OFF | ステアリングの慣性感(重さの再現) | 対応 | OFFが安定。高くすると重厚感が出るが挙動が鈍る。 |
[INT] | 3 | FFB信号の補間(滑らかさ) | 対応 | 信号が粗い場合に有効。2〜3が推奨値。 |
[FEI] | 100 | 微細な力覚エフェクトの強度(繊細度) | 対応 | 路面粒感やABS振動などの繊細な信号を強調。 |
[FOR] | 100% | FFBの総合強度(基本出力) | 対応 | 主要FFB信号(荷重変化など)を反映。 |
[SPR] | OFF | 中立位置に戻るバネのような力 | 非対応 | 現在この信号を送出しないため。 |
[DPR] | OFF | ダンパー信号による抵抗感 | 非対応 | 現在この信号を送出しないため。 |
GT7ゲーム内では以下のように設定します。これはお好みで調整してください。10 は強すぎるので、わたしは フォースフィードバック 最大トルク を 5 にしています。
フォースフィードバック 最大トルク | 10 |
フォースフィードバック センターの感度 | 2 |
設定できたら、SETUP1 を一旦 SETUP2 にして、また SETUP1 に戻します。これでより設定値のセーブが確実になります。以降も設定したらこの操作をしてセーブしましょう。

右側で、ステアリングのセンターを合わせることができます。ステアリングをここがセンターだな、という位置にしておき、WHEEL CENTER CALIBRATION を押すとその位置がセンターになります。

DYNAMIC FFBタブ については設定せず、Speed Sensitiv も Driving Reverse も Disabled にしておきましょう。GT7は独自のFFB制御エンジンを持っているため、挙動が不自然になるそうです。FANATEC公式もGT7ではDYNAMIC FFBの無効を推奨しているそうです。

設定:ステアリング
次は、STEERING を設定しましょう。TUNINGタブで、アナログパドルの割り当てを選択します。Tuning Mode:Advanced の右を AUTO から SETUP1 を選んでここにセーブします。私は、ハンドブレーキをアナログで操作したいので、Clutch/HandBrake を選択しました。

ITMタブで、2.7インチ OLEDディスプレイ に表示する項目を選択します。私は Page1 を選びました。ですが、この項目はGT7では現在、反映せず速度の数値が大きく表示されるのみとなっています。将来、対応の可能性があります。

LED & DISPLAYタブ で、LEDの設定をします。設定したい所を右の図から選び、バケツアイコンをクリックします。

色のパレットとRGBのスライダーが表示されるので、色を設定します。
GT7では、「左上:緑」、「左下:青」、「右上:赤」、「右下:黄色」が標準です。

ペダルとシフターは前の Fanatec Control Panel と同じなので、説明しなくてもお分かりでしょう。わたしは、クラッチのみ、足を乗せておくだけで入力してしまうので、少し踏んだ状態で SET MIN にして反応しないようにしてます。

以上で、FANATEC APP の設定完了です。SETUP1 を一旦 SETUP2 にして、また SETUP1 に戻しましたか?これでセーブが確実になります。
では、これで PS5 に GT DD EXTREME の USBケーブル を接続し、電源ボタンの色 を 青 で PS5モード にしてください。GT7を起動するとほら!LEDリングの色が設定通りに光ります!

やっと、しっかり対応してくれましたね。運営がCORSAIRに変わってから、良い方向に進んでいるようです。